子どもの心のブロックが外れると…

僕の乗馬クラブ「ペピーズホースフィールド」では、毎年夏休みに2泊3日の子ども乗馬キャンプをしています。

おかげさまで、毎年たくさんのお申込みをいただき、住んでる場所や年齢の違う子どもたちが集まります。

親元から離れて、2泊3日のキャンプ。

お父さん、お母さん。

お父さんもお母さんも知らないお子さんの姿を僕は知っています。

そんなお話です。

 

子どもは人格を使い分ける

僕はわが子のすべてを知っているのだろうか…。

いや、絶対知らないことがたくさんあります。

それは、長年、夏休みのキャンプに参加している子を見てきて断言できます。

親は、わが子のことをすべて知っていると思いがちです。僕もこの仕事をしていなければ、そう思っていました。

でも、キャンプに参加している子の多くは、親の前では見せない姿を僕に見せてくれます。

それがちょっと快感だったり。

子どもは親の前では親が望む子ども像を演じていますよ。絶対。

子どもは大人に合わせて、ちゃんと人格を使い分けています。

振れ幅の差はあるにせよ、ほとんどの子が親の前での姿と僕の前での姿は別の人格です。

「うちの子は、こんな子なんで。」

残念ながら、全く逆の場合が多いです。

それは、お父さんお母さんの思い込みかもしれません。

お父さんお母さんの前にいる子どもの姿は、お父さんお母さんバージョンの可能性が大です。

子どもは低学年でもちゃんと大人に合わせて人格を使い分けています。

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親が思うわが子の姿

親が見ている子どもの姿は、かなり親の希望や期待が入っています。

そして、おおむね親の希望通りに行動すれば、怒られることが少なくなることを子どもは本能的に察します。

特に心の成長が早い女の子は、その傾向が強いです。

表「お母さん、私がんばるね!」 裏(いやいや、超めんどいんですけど。)

表「お父さん、プレゼントありがとう!」 裏(これじゃないんだよね。私が欲しいの。)

ちょっと例が極端かもしれませんが、親が喜ぶならしょうがねえな的に振舞っていることが意外と多いと思います。

僕も無意識に子どもに自分の希望を押し付けてしまい、思い込みで子どもを決めつけているかもしれません。

うちの親で言うなら、いまだに僕がミートソーススパゲッティ―が大好物だと思っていますから。

好きですが、そこまでじゃありません。

父さん母さん、ここでカミングアウトしておきます。

そんな感じで、親が見ている子どもの姿には親の希望と思い込みがかなり含まれていて、子どもは家庭を平穏にするために無意識に演技をしている場合が少なくありません。

 

子どもの心のブロックを外す

2泊3日の乗馬キャンプでは、僕は礼儀や規律などは重んじません。

最低限のルールはありますが、基本、世の中で子どもがやってはいけないと言われることをやります。

つまり、学校や家庭ではしてはいけないことを敢えてやります。

ルールを守る大切さよりも、ルールを破る楽しさを教えます。(これ、言っちゃっていいのかな?)

例えば、暗くなってから遊ぶ。あとは寝る前に本気のまくら投げをする。

スイカの種をそこらじゅうに、飛ばしまくる。大人とどつきあいをする。(加減してますよ!もちろん。・・・大人は。)などなど。

そうやって、おそらく普段はいけないと言われているルールをちょっと破ってみる。

しかも、お父さんお母さんが見てない所でそれをやる。

楽しいですよ。楽しくないわけがりません。ルールを破るって、マジで楽しいんです。

ただ、最低限のルールは、人を傷つけない事、馬のことを最優先すること、時間を守ること。

これ以外は、よほどの危険を共わない限り、何でもありにしています。

もし、子どもに礼節や規律を学ばせたいと思っている方がいれば、うちのキャンプは参加されない方がいいと思います。

このルールを破る快感を手に入れた子どもたちは、水を得た魚のように生き生きとしています。

ただ、子どもによっては「いや、私は他の子とは違って大人だから。」と、はしゃぐ子どもたちを遠目で見る子もいます。

この子の心のブロックはなかなか強固なものですが、どんなに大人ぶっても、子どもは子どもです。

楽しいことが嫌いな子はこの世にいません。断言できます。

強弱は多少ありますが、みんな楽しいことが好きです。

普段布団の上でははしゃいではいけない。と言われているのに、布団の上でのまくら投げやプロレスごっこが始まる。

最初は戸惑うし、遠目に見ている子が何人かいますが、楽しい方に引っ張られるのが子どもの性。

普段は禁止されていることを全力で楽しんでいる友達の姿。

この大人はいったい何なんだ?注意するどころか、煽ってるやん。いいのか?私も行っていいのか?

子どもの心が混乱し始めます。この混乱が始まれば、もうこっちのものです。まもなくダムが決壊します。

そして、まくらが飛んできて、大人に投げつけられるチャンスが巡って来たとき・・・。

「うわああああああ!!!!」

はい。ダム決壊。

寝る前にはヒーリングミュージック説を根底からひっくり返す、アドレナリンフルスロットル。

してはけないことをする罪悪感をちょっぴり抱くのも、また楽しさを増幅させます。

僕は、この場はルールを破ることを許され、親の目を気にしなくていい状態が子どもの心のブロックを外すことに繋がり、子どもらしさを発揮できると思っています。

 

最後に

私たち親は、子どもに希望を抱き、子どものすべてを知っていると勘違いすることがあります。

そして、子どもは無意識に、親の希望通りに動けば問題が起きないことを体得してしまいます。

それは、大人の世界でもあることなので、決して悪いことではないと思いますが、あまりにその傾向が強いと、子どもは人の目を気にするあまり、自分のやりたいことが分からなくなってきます。

子どもの内は、最低限のルールだけ決めて、枝葉の細かいルールは破ることも大切だと思います。

そうして、自分の本心どおりに動くことの喜びと楽しさを体感すれば、早い内に子どもは自分で本当にやりたいことを見つけて、行動に移すことができます。

それが親の望む子どもの姿とは違ったとしても、子どもが自分で決めて、自分のやりたいことのために行動することは、子ども自身にとっては最高の人生です。

そのためには、子どもの心のブロックを外せる場や環境があることが大切だと思います。

家でも学校でもない、第3の場所。

僕はそんな場所を子どもたちに届けたいと思います。

そんな素敵な体験ができる 夏休みこども乗馬キャンプはこちら!

・・・みたいな宣伝をしようと思いましたが、おかげ様ですべての回が満員となりました。

本当にありがたいことです。

さあ、夏が来る。今年もどんな出会いとドラマが待っているのか。楽しみです。

ペピーズホースフィールド

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